腰痛は千差万別
腰痛にお悩みの方はとても多いです。およそ40%以上の人が人生で1度は腰痛を経験しているという調査結果もあります。しかも、痛みや張り、しびれなど、症状はさまざまで患部もまた人それぞれ。症状の期間も急性のものもあれば、3か月以上も続く慢性のものも。
腰痛は人間の持病とも言えます。二足歩行の生活をする限り腰は常に負担がかかっています。「腰痛」と言っても、あらゆる症状、痛みの度合い、その期間など、あまりにも大きな括りと言えます。ただ、確かなことは、身体の中でもまさに要となる部分であり、常に負担がかかっているため、腰痛を患う人は多く、痛みをそのままにして自然に治ることは少ないということです。
腰痛の原因特定は難しい
腰痛の診断では、およそ9割が原因不明というデータもあります。医療が発達した現代においても腰痛の原因特定は難しいのが現状です。一方、特異的腰痛と呼ばれる原因が特定できる腰痛もあります。下記のような疾患の場合には、早期の治療が必要になりますので個別の検査も必要です。
*特異的腰痛10%(原因が特定できる腰痛:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、圧迫骨折、感染性脊椎炎、内臓疾患、ガンの脊椎転移など)
*非特異的腰痛90%(原因が特定できない腰痛)
では、なぜ腰痛のほとんどの原因が特定できないのでしょうか。それは病院ではレントゲンの画像による診断が行われているのも理由のひとつ。レントゲンで見ることができるのは骨のみです。骨に異常がない場合には、腰痛の詳細な原因が特定できないのです。骨の周囲の筋肉に痛みの原因があったとしても画像ではわかりません。とは言え、レントゲンでの画像診断は原因を特定する上でも必要です。触診などを取り入れている病院や接骨院もありますが、日本では画像による診断が中心になっています。
原因を突き止める技術
最近では、腰痛の診断方法も少しずつ変化してきました。当院でも、腰痛の症状の詳細なヒアリングと患部への触診など、総合的な診断をすることによって原因究明しようとしています。接骨院として身体の構造を常に学びながら治療に活かしています。骨や筋肉の仕組みはもちろん、腱や靭帯など身体を構成するあらゆる部位を把握して準備しています。
一般的な腰痛(いわゆる慢性腰痛)とは似ていても異なる疾患の場合もあります。例えば、下記のような疾患です。
(慢性腰痛と類似する症状)
坐骨神経痛/脊柱管狭窄症/腰部ヘルニア/分離症/ぎっくり腰など
当院にお越しの際には十分にヒアリングと診断をさせていただきます。疾患に合わせた治療をさせていただきますのでご安心ください。
日常生活では気づかないうちに腰の筋肉を使っています。筋肉に負担がかかると腰の筋肉に血行不良が起き、その血行不良により筋肉が少しずつ硬くなります。それが、痛みのほかに張りや重さなど不調を感じるようになるのです。
慢性腰痛の原因となる主な筋肉は、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)と腸腰筋(ちょうようきん)です。脊柱起立筋は背骨をサポートする役割。立ったり座ったりなど姿勢をキープするための筋肉です。ここに炎症が起きると腰痛だけでなく、背中やお尻にまで痛みを感じます。いわゆる立ち仕事の方に比較的に多いです。
腸腰筋は股関節と腰椎をつなぐ筋肉。太ももや足を上げる時に使います。この筋肉が硬くなると痛みが出ることが多く、ドライバーの方や長時間デスクワークする方によくみられる症状です。
当院の慢性腰痛の治療法
当院のスタンスは、まず原因を突き止めること。そしてその後に症状に合った治療を行うことです。初期段階で原因をしっかり見極めることが完治への最短距離と考えています。腰の構造はとても複雑です。さまざまな組織で構成され、痛みの原因を特定するのは難しいです。触診およびヒアリングを行いながら原因を突き止めます。原因がはっきりしないまま治療する時間的なロスを防ぎます。痛みを発する動作、筋肉や筋膜の緊張状態などを解剖学的、生理学的に検査。症状に合わせて、原因となる筋肉へ手技治療や鍼治療、ハイボルト治療なども行います。
慢性腰痛は放置してもけっして完治しません。また、我慢できるからと治療を先延ばしにしても悪化する可能性もあります。少しでもつらい症状があれば早めの治療をお勧めします。今まで、病院や接骨院、整体院など、どこに行っても治らない。症状が改善しない。長期間の腰痛がある。慢性腰痛の症状がある方はぜひ一度ご相談ください。