肉離れとは
筋肉の損傷を指す「肉離れ」とは、激しい運動時に筋肉が強く収縮する力とそれに反対する過度の伸びる力がかかることで、筋肉の繊維が断裂した状態を指します。
肉離れは主に陸上競技、サッカー、ラグビー、格闘技などのスポーツでよく見られますが、競技に限定されずハムストリングス(太ももの裏)、下腿三頭筋(ふくらはぎ)、大腿四頭筋(太ももの前)など、さまざまな部位で発生します。
肉離れは程度に応じて、以下のように分類されます。
Ⅰ度損傷:筋繊維の微細な損傷があります。大きな筋繊維の断裂はありませんが、患部を圧迫したりストレッチしたりすると痛みが生じます。歩行は可能ですが、筋肉痛のような感覚があります。
Ⅱ度損傷:筋繊維の部分的な断裂が発生し、皮下出血や青あざが現れます。また患部に軽度のくぼみを感じることがあります。歩行はできる場合もありますが、困難なことが大半です。損傷した部位にストレッチをかけると、通常よりも柔軟性が低下していることが明らかにわかります。
Ⅲ度損傷:筋繊維が完全に断裂し、明らかなくぼみが見られます。自力での歩行が困難で、多くの皮下出血が確認できます。肉離れは、コンタクトスポーツや災害時に瓦礫の下敷きとなることもあり、出血が過剰な場合には緊急手術が必要になるケースもあります。
一般的な肉離れの治療法
一般的な肉離れの治療方法は、Ⅰ度またはⅡ度の損傷を対象に行います。
特に受傷後すぐの対応が非常に重要で、出血を最小限に抑え患部への負担を減らすためのRICE処置を実施します。
RICE処置とは以下のステップから成ります:
①安静(Rest)
受傷直後は無理に動かさないことが重要です。受傷したまま競技を続けると症状が悪化する可能性があるため、すぐに患部を固定することが推奨されます。
②冷却(Icing)
氷嚢やビニール袋に氷とわずかな水を入れて患部を冷やします。患部の体温を下げることにより毛細血管が収縮し、腫れや内出血、痛みが軽減されます。15分から20分程度を目安に冷やすことが重要で、それ以上の過度な冷却は凍傷の危険性があるため注意が必要です。
③圧迫(Compression)
患部にタオルなどを巻いて圧迫し、腫れや内出血を最小限に抑えます。圧迫はアイシングと同時に行いますが、過度な圧迫は血行障害を引き起こす可能性があります。皮膚の変色やしびれ(感覚異常)が見られる場合は、圧迫を一度中断してください。
④挙上(Elevation)
患部を心臓よりも高い位置に保ちます。肉離れは通常下半身で発生するため、足を枕や布団の上に置くなどして拳上し、内出血による腫れを抑えることが重要です。
急性期が終わると患部の血流促進、老廃物排除、筋肉回復を図るためのリハビリテーションを行います。
兵庫 平川接骨院/針灸院での肉離れ治療
兵庫 平川接骨院/針灸院では、急性期の処置後に損傷した部位の血液循環を促進するため、トリガーポイントリセット整体、ハイボルト治療、針治療などを組み合わせて、早期回復を目指します。トリガーポイントリセット整体とは、筋肉への血流が不足することによって筋肉内にできた”しこり”(トリガーポイント)をほぐし、痛みを根本から改善していく方法です。
また、損傷周辺の部位はトリガーポイントが発生しやすいため、ハイボルトや針治療などの効果的な施術を提供し、再発を防ぐお手伝いも行います。
施術後はスポーツ復帰に向けて筋肉の柔軟性を高める個別のストレッチ方法もご指導いたしますので、肉離れでお困りの方は是非一度、兵庫 平川接骨院/針灸院にご相談ください!