腱板とは肩の奥にある筋肉のことです。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉が板のように並んでいる状態から腱板と呼ばれています。
上記4つの筋肉は肩関節を動かす時に負担がかかりやすく、特に腱の部分(骨に付く部分)は脆弱なため、腱の部分で損傷が起こります。主な原因として加齢による腱板の変性、外傷(転倒した際に肩をぶつけた、手をついたなど)、繰り返しの動作・使いすぎなどがあります。
最も多い原因としては、加齢による腱の変性による腱板損傷で、50歳代では25%に、65歳以上では半数以上に変性断裂がみられるという研究結果があります。これらの結果から腱板の損傷はかなり多い症例だとわかります。
そのため、肩に痛みがあった際に病院でレントゲン等の検査を受けるとすべて痛みの原因を腱板損傷だとしてしまう場合があり、安静にしましょう。まずは湿布や痛み止めで様子をみましょう。という治療法になるのです。
もちろん腱板損傷が外傷で起こった場合は炎症などが発生するため、安静や湿布など炎症を抑える必要があります。
しかし、炎症が起こっていない状態では痛みの原因を正しく把握し、原因となっている筋肉に対して治療を行う必要があります。