こむら返り

普段私たちの身体の筋肉はスムーズに伸びたり縮んだり(収縮・弛緩)しながら身体を動かしています。しかしこの伸び縮みの調節が正常に行われない場合に、筋肉が収縮した状態のまま”痙攣状態”となり、強い痛み(こむら返り)を引き起こします。よく「足がつっている」という表現をされます
が「こむら返り」も同様の意味を持ちます。
こむら返りはふくらはぎだけではなく、太ももの裏や背中などでも同様の症状が現れることがあり、60歳以上の方の約30％が発症する大変身近な症状の一つです。

年齢や活動レベルに関わらず様々な要因がこむら返りを引き起こすきっかけとなります。
特に若年者の場合、激しい運動や暑い環境で長時間活動することで身体が脱水状態になり、電解質（ナトリウム・カリウムなど）のバランスが乱れ、こむら返りを引き起こすことがあります。
また、激しい運動でなくても日常的にふくらはぎの筋肉を過度に使用することによって筋肉に疲労が溜まり血流不足を生じさせ、痛みの発症につながります。

高齢者においては夜中から明け方にかけてこむら返りが多く見られます。これは筋肉不足や体温低下による血行不良が関係していると考えられます。冷えた筋肉により血流は不足し、筋肉の緊張を調整する機能を低下させてしまうためこむら返りを引き起こしやすくなります。

当院のこむら返り施術では、まず丁寧なカウンセリングと検査を通じてお客様の痛みの状態を詳しく把握し、その後手技治療を行います。手技治療では痛みが生じている周辺の筋肉をほぐし、表面的な筋肉の固まりを取り除きます。その後「トリガーポイント鍼治療」や「ハイボルト治療」を組み合わせて、奥深くにある痛みの根本原因に対しアプローチを行います。
トリガーポイント鍼治療やハイボルト治療では、痛みの原因となっている筋肉・筋膜が固まったしこり(トリガーポイント)そのものを内部から刺激するため効率的に、素早く症状の改善に導きます。 鍼や電気と聞くと「痛そう…」とイメージする方も多いかと思いますが、当院の治療器はプロアスリートも使用している安心・安全な物です。また、カウンセリングや検査をもとにお客様お一人お一人に合わせて強さを調節して施術を行いますので、安心して施術を受けていただけます。

こむら返りを繰り返さないためには、自宅でのケアも大切です。
こむら返りは電解質（ナトリウム・カリウム）の不足で発症するケースが多く見られます。
予防するには日常的にカリウムやナトリウムを摂取することを意識しましょう。ナトリウムは食塩や梅干し、漬物などから効果的に摂取できます。
カリウムは野菜に含まれていますが茹でると溶け出してしまうことがあるため、生野菜の摂取をおすすめします。
また、血流不足や冷えによるこむら返りの予防には、湯船につかる半身浴が効果的であり39度から42度のお湯に約15分入ることで筋肉がリラックスし血流が改善されます。
最後に簡単なストレッチをご紹介します。

1.壁に手をつきます。
2.片足を後ろに伸ばし、かかとを床にしっかりとつけてください。
3.もう一方の足を前に出して曲げ、後ろ足のふくらはぎを伸ばします。
反動をつけないように注意しながら数十秒間この姿勢をキープします。これを反対側も同様に行います。
このストレッチは、寝る前や朝起きた時に筋肉を軽く伸ばすストレッチとして行うと効果的ですので、是非やってみてください！
また、当院でもセルフケアについてアドバイスをさせていただきますので、こむら返りでお困りの方は平川接骨院グループにお気軽にご相談ください。