手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手根管症候群は、手指や手首を曲げる事を担う正中神経が、手首の手根管という狭い管の中で圧迫されることでしびれや痛みが生じる症状です。
手根管症候群の症状は手のしびれや手先の冷感、指先に力が入りにくいなどが一般的な症状です。
症状の出始めはしびれや指先の冷感から出現することが多く、症状が進行すると指に力が入りにくいなどの症状も出現することがあります。
手や指先の力が入りにくくなると服のボタンが掛けにくいなど指先の細かな作業を行うことが困難になることもあります。

手根管症候群は、主にオフィスワーク、手首を反復的に使用する作業、妊娠、糖尿病、関節リウマチ、肥満などの要因から手根管内の内圧が上昇するなどして発症することがあります。
手根管には神経や血管、筋肉などが通りますが、手根管症候群の症状が出現する原因で一番原因となっているのは筋肉の圧迫です。
なぜ筋肉が圧迫されるとしびれなどの症状が出現するかというと、筋肉に圧迫が続くと血流が悪くなっていきます。その状態が続くとしびれの症状がでてしまいます。
筋肉に酸素や栄養素が入ってこない状態が続くとその筋肉の細胞は壊死してしまうため、その状態が続かないようにしびれという反応を出してその状態を解いてほしいと信号を脳に送っています。
なので治療すべきポイントは筋肉です。

手根管症状でもこのような症状は病院での受診が必要です。

指先の感覚がほとんどない。
服のボタンをかけれないなど日常生活に支障が出ている。
夜眠れない程しびれがひどい。

このような場合は手根管内に良性腫瘍(ガングリオン)などが出来ている可能性もありますので一
度病院の受診をすすめています。

手根管症候群の治療は腕など症状が出現しているところ以外にも治療が必要になってきます。特に指先のしびれの原因は腕の筋肉にトリガーポイント(筋肉のコリ)が出来ている場合が多いの
で、筋肉内のトリガーポイントを見つけることがとても重要です。

トリガーポイントはレントゲン検査などの画像診断や血液検査などの生理学検査では見つかりません。実際にその場所を触って状態を確認しなくてはなりません。
なので手根管症候群の症状でお困りの方も多いのだと思います。触診や問診からしびれの原因を見つけその筋肉が緩むように手技治療や鍼治療、ハイボルト治療などを行い筋肉内の血流を促します。
手根管症候群の原因となるトリガーポイントの治療は、症状の改善と再発を予防します。
手根管症候群でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。