2025.07.30
こんにちは。平川整体院の林です。
ぎっくり腰は、ある日突然やってきます。
洗顔中、荷物を持ち上げた瞬間、くしゃみをしたとき…日常のささいな動作が引き金となることも多く、「まさか自分が?」と驚かれる方も少なくありません。
そして、一度ぎっくり腰を経験した方の多くが「またなるのでは…」という不安を抱えながら生活しています。
実際、ぎっくり腰は再発しやすい症状のひとつです。
今回は、そんなぎっくり腰を繰り返さないために、日常生活の中で意識したいセルフケアを中心にご紹介します。
ぎっくり腰は「急性腰痛」とも呼ばれ、筋肉や関節、靭帯などに急な負荷がかかって炎症が起こることで発症します。
しかし、多くのケースではその背景に“慢性的な筋肉の硬さ”や“身体の使い方の癖”が潜んでいます。
再発しやすい理由としては…
・日常的に腰に負担がかかる姿勢や動作を繰り返している
・筋肉や関節の柔軟性が落ちている
・腹筋や背筋など、体幹の筋力が不足している
・痛みが治まった後も根本の原因を放置している
こういった要因をそのままにしておくと、ぎっくり腰を何度も繰り返す負のサイクルに陥ってしまうのです。
座りっぱなしや立ちっぱなしは、腰への負担が蓄積される原因に。
特にデスクワークの方は、1時間に1回は立ち上がって軽く動かすことを意識してみてください。
\ ポイント /
・立って背伸びをするだけでもOK
・少し歩く、屈伸するなど、腰回りを緩める習慣を
何気ない姿勢が、腰の筋肉に過剰な負荷をかけていることも。
次のポイントを押さえるだけでも、再発リスクは下げられます。
・椅子に座るときは「骨盤を立てる」ように
・背もたれに寄りかかりすぎず、浅すぎず
・足裏を床にしっかりつける
日常生活の中で「楽な姿勢=正しい姿勢」ではないことに気づけると、腰の負担はグッと減らせます。
筋肉が硬くなると、動きが制限されてケガやぎっくり腰を招きやすくなります。
腰だけでなく、お尻・太もも・背中の筋肉もあわせてケアしましょう。
1.仰向けに寝て、両手で片膝を胸の方に引き寄せる
2.お尻の伸びを感じながら20秒キープ(左右2回)
1.仰向けで片足を天井方向に持ち上げる
2.片方の太もも裏を両手で抱え、胸の方に引き寄せる
3.太もも裏が伸びているのを感じながら20秒キープ(左右2回)
1.両手を揃えて頭の上に上げる
2.そのまま反対側へ上半身を倒す
3.脇腹〜腰にかけて伸びを感じながら10〜15秒キープ
\ 注意点 /
・無理をせず、痛気持ちいい程度でOK
・呼吸は止めず、ゆっくり深く行うこと
筋肉が冷えると柔軟性が下がり、急な動きに耐えられずぎっくり腰を起こしやすくなります。
・寒い季節は腹巻やカイロなどで腰を温める
・夏でも冷房で冷えすぎないように注意
入浴はシャワーだけでなく、湯船に10〜15分浸かるのがおすすめ
ぎっくり腰は「一度きりで終わるもの」と思われがちですが、実は再発しやすい症状です。
しかし、毎日の少しの意識とケアの積み重ねで、そのリスクは大きく減らすことができます。
「またなるのが怖い」
「前より違和感が残る気がする」
そう感じている方は、まずは生活習慣や姿勢、ストレッチなど、身近なところから見直してみてください。
今の体を守るのは、未来の自分のための準備です。
ぎっくり腰に悩まされない、動きやすく軽やかな毎日を目指していきましょう。