整体院や接骨院で受ける電気治療の効果や注意点とは？

2023.10.17

スタッフブログ

こんにちは！「平川整体院/針灸治療院グループ」柔道整復師の林です。
肩こりや腰痛をはじめとする身体の様々な不調を治す方法の一つとして電気治療があります。

しかしなぜ電気を使って治療を行うのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、電気治療について詳しく説明し、その効果や注意点について解説していきます。

電気治療とは

電気治療は、人体が微弱な電気を帯びていることで、電気刺激に敏感に反応する性質を利用しています。この性質を利用して行う治療で、電気の刺激で筋肉をほぐすことで、血流を促進して痛みやコリといった症状を緩和させます。治療だけでなく、身体のリハビリやメンテナンスなどでも取り入れられています。

電気治療は身体の状態や症状に合わせて使用する為様々な種類があります。

整体院や接骨院では主に下記の種類を扱うことが多いです。

TENS(経皮的電気刺激療法)

TENSは一般的な低周波治療として扱われており、主に疼痛管理のために使用される治療法です。TENSは家庭用の電気療法機器として幅広く利用可能で、個人でも簡単に治療を施すことができます。TENSは痛みを軽減するのに効果的ですが、この療法は皮膚の抵抗が高いため、一部の人は痛みや不快感を感じることがあります。

NMES（神経筋電気刺激法）

NMES（神経筋電気刺激法）は、主に筋肉の機能向上を図るために利用されます。筋肉は外部からの電気刺激により収縮しますので、NMESを用いて筋肉の機能向上が可能です。NMES装置は家庭用でも広く利用されており、リハビリテーションに頻繁に使用され、事故後や手術後の回復に有効です。

マイクロカレント（微弱電流療法）

マイクロカレント療法は人体が微弱な電流を帯びていることを利用し、この電流を模倣して怪我や痛みの回復を促進する治療法です。スポーツの分野で広く使用され、スポーツに関連する痛みや不快感を抱えている人々にお勧めの治療法です。

干渉電流刺激

電流は2つ以上の電流が交差することで新たな電流を生み出す性質を持っています。干渉電流刺激療法は、この特性を利用した治療法で、皮膚に対する抵抗が低い中周波と呼ばれる電流を使用して、体の深部まで治療を行うことができます。電気療法に関して皮膚の不快感を感じる人が多いですが、中周波はTENSなどの低周波療法に比べて皮膚の不快感を軽減するため、低周波療法が苦手な人にも適しています。

ハイボルト（高電圧電気刺激療法）

ハイボルトは、痛みを取り除くことに特化した電気療法の一つです。
低周波は皮膚抵抗が強いため表層の筋肉には効果的ですが、もっと深くの筋肉に電流を入れようと周波数を上げると、皮膚の表面が痛くなり、なかなか周波数を上げられないのが特徴です。
しかし、ハイボルトは皮膚の電気抵抗を最小限にすることで、低周波を深部まで入れることができる治療器です。それにより下記のような多くのメリットがあります。

・効果が短時間で出る

・どの部位の治療でも行える

・色々な痛みのパターンに対応できる

・深部に対するアプローチが可能